2006年07月21日

記憶力V.S.記録力
悪人正機
吉本 隆明 糸井 重里
新潮社 2004/11
Amazon.co.jp
最近自分の記憶力のなさに自分自身驚愕することがある。例えば,3日前の夜に何を食べたかとか,しばらく考えても思い出せなかったり。家の中でも,キッチン方面に向かったあと,「あら?私何しにここにきたんやろ」みたいなことがある。嫌なことはすぐ忘れても大変結構なのだが,そうでないことまで忘れたり覚えていなかったりするのはマズイ。ゲーテは「興味のなくなるところ,記憶もまたなくなる」と言い残してこの世を去った。もしそうだとすると,私は3日前に食べたものも,キッチンに何しに行ったかも興味がないということになる。そんなバカな。どんだけ興味ないねん。いやいや,記憶の種類について考慮していないのが問題なだけだ。
動機付けも重要だが,個人の有する記憶容量も「記憶力」には強く影響するように思う。こっちまで少ないもんだから大変なのだ。そんな私の外部記憶の役割を果たしてくれているのがbo-peepである。記録しやすいようにカテゴリーを分け,さらに系統だって記録していけばしていくほど,外部記憶は有用なものに成長していく。そう,記憶できない私は今日もせっせと記録するのだ。
<読み終わって思ったこと>
●覚えておきたいことがたくさんあってもうどうしよう,というような,Bad memoryを持つ私泣かせの非常に面白い本だった。こんなおじいちゃんがおるんやな。思想界の巨人といわれるほど有名であろうお方を全く存じ上げなかった。吉本ばななのぱぱん,といわれて「ほほー!」となったレベルだ。反省した。
●覚えておきたいフレーズを以下にメモ。
・日本人は気を遣いすぎる。人それぞれ違う考えがあるって言う相容れないもの同士のルールができていない(Pp.60)。 【研究テーマと関連】
・戦時のアメリカ兵と日本兵の比較。「こりゃぁかなわないはずだって。ものすごい“ゆとり”があるように見えるわけですから。」(Pp.98)。 【つまりはこれと一緒だと思う⇒ホール兄妹】
・清貧の思想とか,そういうのはダメ。自分ばかりが正しいと思うのもダメ。自分だけがストイックな方向に進んでいくのはいいけど,他人にそれを押し付けるのは,ね。(Pp98)。 【だからといって遊びほうけるのも,ね】
・「大学は,まぁ,国立公園みたいなところなんですよ」(Pp.147)。 【新しい考え方だ】
・自己評価について(Pp.177)。 【最近これが私の中で非常に重要なのではないかと思っている。すごく難しいことだけど,自分に何ができて何ができないのか考えることは必要不可欠である。】
・ユーモアについて。「思考っていうか,考える経路のとり方に遊びがない」と自己評価(Pp.223)。 【非常にクリティカルな部分だ。】
・病院の管理体制について(Pp.323)。 【お年寄りを子供みたいに扱うのって,良くないと思う。うちのパパンがよく「病院で子ども扱いされるくらいならママンのお墓の前で死ぬ!(「いっつも私を先に殺して!」とママンご立腹)」と主張しているが,気持ちは分かる。】
●最後の「あとがき」の部分が良かった。なんというか,日本語を知っている人の書く,キレイな文章だと感じた。>
寝てしまう度:★★☆☆☆ / オススメ度:★★★★★
Note : 寝てしまう度は読み終わるまでに私が何回寝たかで算出
(5回以上寝た場合ももう全部★5つ)
Note : 寝てしまう度は読み終わるまでに私が何回寝たかで算出
(5回以上寝た場合ももう全部★5つ)
Posted by ayaM at 2006年07月21日 01:48
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