●カリフォルニアに行ってきた-その4
移動日.ロサンゼルスから学会会場のあるPalm Springsまで.諸事情により急遽Greyhoundというバスを利用することになった.Greyhoundといえばごつい概観にごつい乗客というステレオタイプが私の中で形成されており,そしてそのステレオタイプは非常に強固なものである.某地球の歩き方にも,「治安が悪い場所にあるので注意が必要だ」と書いてある.ロスで治安が悪いと注意されるようなところは,日本人の感覚では想像できないほど,リアルに治安が悪いはずだ.ビビリの私は乗る前からひいていた.バス停に行く前から,ホテルを出発する頃から既にひいていた.9時にタクシーを呼んでもらうようにフロントの人に頼んでおいたのだが,珍しく9時前にはタクシーが到着.ロサンゼルスではBeverly Terrace Hotelに3泊した.ここは本当にフロント人が親切で良かった.もし次の機会があったら是非泊まりたいものだ.ワイヤレスインターネット方式だったので,次回はBluetooth搭載PCを持参しなければならい.
最後まで色々親切にしてもらいつつも,私はバスの恐怖で頭が一杯.flat rateで$40と交渉したタクシーに乗り,いざダウンタウンへ.できればここは避けて通りたかった.でも仕方がない.これに乗らないと学会会場にいけない.ということでダウンタウンのバスターミナルに到着.チケットの発券でならんでいると,早速後ろに並んでいた人がおかしかった.F-word連発.「電話してるんか?」と思うほど脈絡のない言葉たちが途切れることなく発せられていた.後ろを振り返って確認しても良かったのだけど,ビビリの私は完全無視を決め込む.するとしばらくして「Excuse me ladies,」と言って私の横をすり抜けて消えていった.ほっ.
荷物がなくなるかもしれないなどと恐れたビビリの私は,荷物を預けるのを躊躇.とりあえず「あずけないとダメ?」と聞くと「膝より下くらいのやつなら預けんでもええけど?」と言われた.当然のことながら我々一行はスーツケースと共に行動している.すなわち全くもって膝より下に収まりようがない大きさだ.しぶしぶ預けようとしたのだが,greyhoundスキーマを持ち合わせていないためどのように預けるのかイマイチ分からない.まごまごしていたらカウンターの人がぶっきらぼうに「あっち! あっちで預けて!」と指示してきた.おお怖い.サービス業とかじゃない.私は完全に貝になろうとしていた.しかし頼りになる人はいない.私がやらないとどうしようもない.なのでもう一分張りしてなんとか荷物を預ける.
案の定出発の時間になってもバスは来ない.周囲の同僚達は心配で仕方がない様子.でもここはアメリカだ.10分,20分の遅れなんてどうってことない.予測どおり15分遅れくらいでバス到着.乗車.空いていたので連続する2席を一人で占領することができた.Palm Springがバスの最終目的地だと思っていた我々は,バスに掲げられている目的地にいささか驚いた.「Mexico」.
バスはすごかった.途中何箇所か中継地点に止まるのだけど,ほんの1,2分しか止まらない.到着した時は運転手さんが「○○!(止まった場所)」と大声で言うだけ.阪急高速バスなんて中野団地北口に止まる時でさえ女の人の声でアナウンスが入るのに.さらに,バスは絶対時間通りに運行していない.10分前後の誤差が常につきまとっている.チケットに書かれた時間ギリギリにバス停に到着してもバスは既に出発,という事態が十二分に考えられる,そんな感じだった.
<ひやひやしながらうとうとしつつ,3時間くらいで目的地に到着.預けた荷物も無事手元へ.まずは一安心.バス停からホテルは歩ける距離.ただし私は地図が読めない.いや,読もうと思うと読めると思うのだが,時間がかかるので読まない.したがって私は仕事を放棄し,同僚に頼って移動を開始した.歩き若干迷うこと十数分,無事ホテルに到着した.Best Westernだったのだけど,ここが素晴らしかった(写真参照).賞賛に値するのは3つあった枕のうちの1つ.盗んでいこうかと思うほど気持ちがよかった.私は枕が大好きで,自分のベッドには種類の違う枕を4つ置いている.そのどれとも違う,適度な弾力とふわふわ具合のやつだった.室内も広く,ゆったり快適.中庭にはプール,そして水着姿の女性が優雅に寝転んでいた.
町全体がリゾート地なだけあり,治安も良好.そして一気に白人率が上がっている.さっきまでの殺伐とした空気は消え去り,穏やかな気持ちで昼食を取ることができた.昼食はぱっと目に付いたお店に入ったのだけど,注文したベジタリアンサンドイッチが美味だった.パプリカ,キノコ,ズッキーニなどが炒められた具がパニーニの中にたっぷり.
ホテルにいったん戻りまったりした後は学会会場へ.学会のレセプションパーティーみたいなやつに参加,そしてダウンタウンに移動して食事.テーブルについてくれたお店のお姉さんはハワイで日本語のクラスを取ったことがあるといって「いち,に,さん,…にゃははー」と言っていた.ハワイにいて次はPalm Springsか…,なんとなくお姉さんの好みが分かる.
たらふく食べてホテルに戻って,明日の学会発表に備えて即座に就寝.疲れて寝たというのが真の理由であることは言うまでもない.

【Palm Springsで食べたサンドイッチ】
同僚との集合場所に戻ってThe GroveとFarmers' marketを結ぶトロリー(写真参照)に乗りながら「ほらみてこれ!(親指を見せながら)すごくない?かくかくしかじか」と話すと「騙されてる」と言われた.一番言われたくないことを言われてしまった.「ふん!違うし!」とかなんとかいいつつも,その可能性が高いことは私も承知である.私は意思決定をした時点で全てを受け入れたのだ.
昼食にはpanda expressのセットと念願のPizza hutのブレッドスティックを食べた(写真参照).ジャンク系を懐かしく感じる私の生活レベルはまだまだ下である.その後残りのアトラクションを周り,17時ごろに満足感とともに退場.隣接するUniversal City Walkで,Universal Studioとはまったく関係ないsam goodyでDVD(Meet the Fockres)買ったりアバクロでセール対象品を買ったりして遊び終了.
<到着後は地球の歩き方に倣ってshared ride vansのSuper Suttleを利用してホテルまで移動.チェックインは15時で,ホテルに着いたのは14時ごろにもかかわらず普通に部屋に入ることができた.アメリカの香りが早速漂ってくる.このホテルには3泊するのだが,同行している同僚男子2名の最後の一泊用の予約はダブルルームが押さえられていなかった.しかしながらフロントの人にその旨を説明すると3日連続同じ部屋,つまりダブルルームに泊まれることになった.よかった.さすがに男子二人でベッドひとつは大変である.

