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2005年10月01日

●女性研究者による科学の本


科学の目、科学のこころ 長谷川 真理子

 科学の目、科学のこころ 
  長谷川 真理子
  岩波書店  1999/07

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親切な同僚から貸してもらった本。本当に本当に長い間借りているので早く返さないとならない。だいぶ前に読み終わっていたのだけど、記憶に残すための作業(=ブログ掲載)が滞っていた。もう記憶から消え去ってしまったかもしれない。生物学を専門とする女性研究者による、科学への想いがエッセイ風に綴られたもの。ただでさえ女性の研究者は男性と比較して少ないらしいが、日本は特にその数が少ないそうだ。頑張れ女性研究者。

<読み終わって思ったこと>
1つのトピックについて5ページ程度で話が終わる本書は、電車で読むのに非常に適していた。しかも扱われるトピックは幅広く、長谷川氏自身の興味・関心の幅広さを感じることができる。科学者だからといって、研究対象にだけ目を向けていたのでは、きっとこのようなエッセイは書けない。文章も非常に明瞭で、読んでいて気持ちが良かった。

長尾真氏の「わかるとは何か」でも触れられていたが、ポストモダンの考え方に疑問を持つ物理学者、アラン・ソーカルがとある学術誌にパロディー論文を投稿して掲載された、という話が出て来た。アラン・ソーカル著の「知の欺瞞」が読みたくて先輩に借りてきてもらったのに、バカな私は10ページくらい読む→寝る→また5ページくらい読む→寝る をくり返し、返却期日までに読み終えることができなかった。小さい字の翻訳本、そして(私にとって)難解な文章表現は、宿敵(というかむしろ難敵)といっても過言ではない。今回は失敗に終わったけど、近いうちに読みたい。

ちょっとおもしろかったのは、生態学者と経済学者と統計学者が鹿狩りに山へ出かけ、右に50センチはずした生態学者と左に50センチはずした経済学者を見て「やったー!わたし仕留めたー!」と喜ぶ統計学者、と言うくだりのジョーク。どこの国のジョークだろう。

色々とまとめると、「科学」には長い歴史があり、そしてそれは現代までに着実に進歩を遂げてきたが、だからといってそれを「考えなくてもいいと判断する材料」にしてはいけないと言うことだ。
寝てしまう度:★★☆☆☆ / オススメ度:★★★★☆
Note : 寝てしまう度は読み終わるまでに私が何回寝たかで算出
      (5回以上寝た場合ももう全部☆5つ) 

コメント

アラン・ソーカル『知の欺瞞』、かなり手強いですよねぇ。私も何回もチャレンジしようとして挫折してます。
先に、金森修『サイエンス・ウォーズ』を読んじゃったんで、『知の欺瞞』を読む気になかなかなれないってのもあるんですが…

あれは手ごわいです。本文に入る前の序章みたいなところさえ突破すれば、なんとかいけそうな気もするのですが、私はそのラインすら突破することができませんでした。でもそのうち再挑戦しようと思ってます~。

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