2005年06月11日

ドラえもん「学」って?


ドラえもん学 横山 泰行

 ドラえもん学
  横山 泰行
  PHP研究所  2005/04/16

 Amazon.co.jp


私は本についている「宣伝風帯」を購入後すぐはがしてしまう。帯があったほうが古本屋には高額で売れるらしいが、そんなことお構いなし。なぜならどうもペラペラと邪魔だし、大げさなうたい文句に居心地が悪くなるからだ。

この「ドラえもん学」は、その邪魔くさい「帯」を見て購入に至ったという類まれな書籍。「えーPHP新書でドラえもん!?」という意外性も興味を持つ一因となった。でも読んでみるとなんだか微妙。期待が大きかっただけに…だろうか。

<読み終わって思ったこと>
アマゾンのレビューでも若干たたかれているが、この本は「ドラえもん学」というより、「ドラえもんマンガ学」に終始している。ドラえもんがわれわれにとってどのような存在なのか、ドラえもんが世にもたらした効用は、というような内容を期待していただけに、残念。しかしながら、土居健郎の続「甘え」の構造と照らし合わせた部分の記述数行+福島憲成氏(現・函館大谷短期大学学長)のドラえもん分析(朝日新聞朝刊に掲載)を紹介した部分は良かった。

版権の問題から、この本にはドラえもんの画が一切出てこない。それなのに最終章は、マンガ・ドラえもんのお話を文章のみで紹介、というかなりチャレンジングな試みをしている。マンガのおもしろさを文章でいかに伝えるか、そのために必要とされる豊かな表現力とは、など色々と考えさせられた。

全体を振り返ってみて、どうもすっきりしないのは、この本が何を言いたいのかさっぱり伝わってこないからだと思う。最後なんて、「のび太と雲の王国」のあらすじを紹介して終わり。ページが抜け落ちているのかと真剣に疑ったほどだ。せっかく本を出すのなら、そしてあんなにドラえもんが好きなのなら、もう少し著者自身の考えを聞かせてほしかった。
寝てしまう度:★☆☆☆☆ / オススメ度:★★☆☆☆
Note : 寝てしまう度は読み終わるまでに私が何回寝たかで算出
      (5回以上寝た場合ももう全部☆5つ) 

Posted by ayaM at 2005年06月11日 23:20
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