2005年05月21日

マキャベリから愛を込めて。
マキアヴェッリ語録
塩野 七生
新潮社 1992/11
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「ローマ人の物語」の文庫本でも最近本屋さんを賑わせていた塩野七生さんが著者。性格特性としてのマキャベリズムは、「目的が正しければ、その実現のために少々卑怯な手段を使ってもいいじゃないかと思う傾向」を言う。これだけを見ると「マキャベリってなんだか怖い人だなぁ」とか「ヤな感じ」と思いがちだが、この本を読んで少しマキャベリに対するイメージが変わった。<読み終わって思ったこと>
●塩野さんがマキャベリ好きと言うこともあるかもしれないが、「君主論」,「政略論」,「フィレンツェ史」などから抜粋されたフレーズの一つ一つが示しているマキャベリのするどい観察眼に感服した。16世紀のイタリア、統計的な分析や理論なんてないんだろうけど、それでもここまで冷静に歴史から物の見方を学び、適切な行動の指針を記述できるなんてすごい。
●ローマ史について多少の知識と興味を持っていないと、この本を十分に理解するのは難しいかもしれない。もちろんある程度は理解できるのだが、知っていればもっと楽しめるだろう、と感じた。途中で母親に追い抜かれ停止状態に陥っているが、「ローマ人の物語:ハンニバル戦記」あたりまで読んでるだけでも所々頭にすっと入ってくる箇所があり助かった。
●現在の世界各国の状況に照らし合わせても、「マキャベリいいこと言った!」と感心する部分が多々あった。その一部を抜粋。
【アノ国にマキャベリから一言シリーズ】
→某A国さんへ:「指導者をもたない群衆は、無価値も同然の存在である」-君主論-pp115
→某B国さんへ:「金銭で傭うことによって成り立つ傭兵制度は、役に立たない」-政略論-pp121
→某C国さんへ:「一個人の力量に頼っているだけの国家の命は、短い」-政略論-pp150
Note : 寝てしまう度は読み終わるまでに私が何回寝たかで算出
(5回以上寝た場合ももう全部☆5つ)
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